
女と男 なぜわかりあえないのか (文春新書)
橘 玲
文藝春秋 / 2020-06-19
この本について
男女のことで「なんでこうなるんだろう」と考え続けて、気づけば同じ場所をぐるぐる回っている感じ、僕もずっとあります。相手の反応に振り回されてしまったり、自分の感じ方が「普通なのかどうか」さえわからなくなる瞬間ってけっこうありますよね。 橘玲さんの『女と男 なぜわかりあえないのか』は、そのモヤモヤをスッキリさせるというより、「こういう背景があるなら、そりゃすれ違うよな…」と腑に落ちる視点をくれる本でした。たとえば、男女が感じる“欲望の方向”が根本的に違う理由や、温かい飲み物や柔らかいソファが交渉の態度に影響してしまう脳の仕組み。さらには、友情や恋愛が思うようにいかないときの説明になってしまうような進化論的な“設計”の話まで、意外と日常の出来事に直結しているところが多いんですよね。 読んでいて少し怖くなる部分もあるんですが、そのぶん「自分が悪い」「あの人が変だ」と単純化せずにすむ余白が生まれます。依存や嫉妬や恋愛の熱が数カ月で変質していく理由まで含めて、人間の行動を“仕組みから見る”ことで、いま感じている違和感の位置がわかりやすくなる感覚がありました。 男女のことで悩みやすい人よりも、「なぜこういう感情が生まれるのかを冷静に理解したい人」に刺さる本だと思います。僕自身、読んだあとしばらく、目の前の出来事の見え方が変わりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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