
その生きづらさ、発達性トラウマ? ポリヴェーガル理論で考える解放のヒント
花丘 ちぐさ
この本について
子どもの頃に言われた何気ないひと言や、家の空気がずっと尾を引いている気がする。でも「大したことじゃないはず」と自分で自分を片づけてしまう。そんな人は案外多いと思います。僕自身も、昔の出来事を思い出すと説明できない不安や落ち込みが出てきて、理由がわからないまま放置してきました。 この本は、そういう“理由のわからなさ”に静かに輪郭を与えてくれます。たとえば、夢を口にするたびに親に否定される。表情や声のトーンで歓迎されていないと感じる。過干渉されているのに、離れたいと思うと罪悪感が出てくる。こうした経験が神経系にどう作用し、大人になってからの気分や身体の不調にまでつながるのかが、感情論ではなく具体的に説明されます。「気のせい」で済ませてきた違和感に、ようやく名前がつく感じです。 もうひとつ大きかったのは、専門家のサポートを検討すべき状態がどんなものなのかが丁寧に書いてあること。自分のしんどさを過小評価しがちな人ほど、こういう基準があると助かるはずです。「自分は大げさじゃないのか」を気にして動けなかった過去の自分にも読ませたい内容でした。 自分のしんどさの根っこを、静かに確認したい人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
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多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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