
子どもが面白がる学校を創る 平川理恵・広島県教育長の公立校改革
上阪 徹
日経BP / 2022-03-11
この本について
学校って、仕組みとしては整っているはずなのに、現場はなぜか変わらないまま…そう感じたことがある人、多いと思います。頑張っている先生も子どももいるのに、空気だけが重くて、何を変えればいいのかも見えない。私自身、教育に限らず組織の“止まってしまう感じ”にモヤモヤしてきました。 この本を読むと、広島の公立校が実際にどう変わっていったのかが、地に足のついた形で見えてきます。派手なスローガンではなく、挨拶や掃除といった基本を整えるところから始まる変化。図書館をリニューアルしたら子どもが自分で本を探し始める、といった具体的な動き。内申を極力なくす入試改革や、自由度の高い学びの場を作ることで、不登校が減るという“社会の空気が変わる瞬間”も丁寧に描かれています。 読んでいて思ったのは、教育長や校長がすごいことをやった、というよりも、「子どもたちにとって本当に必要なことは何か」をひたすら問い直す姿勢が、組織全体の思考まで変えていくという点でした。若い職員にその場で意見を聞く、原稿文化をやめる、といった小さな風通しから、未来の学校の姿を15年スパンで考えるような大きな視点まで、両方が積み重なっていく感じです。 現場で変化を起こしたいけれど、どこから手をつければいいかわからない人。あるいは、理想と制度の間で挟まれて動けなくなっている人。そういう人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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