
人は2000連休を与えられるとどうなるのか?
上田啓太
河出書房新社 / 2022-04-26
この本について
最近、ちょっとしたひと言に過剰に反応してしまったり、気づけばスマホに逃げていて「なんでこんなに疲れるんだろう」と思うことが増えていませんか。自分の思考なのに、気づけば自分を振り回してくる感じ。僕もまさにそこにハマっていて、この本を読んでようやく「何に巻き込まれていたのか」が少し見えました。 この本の面白さは、自己啓発のように「こうすればいい」と言い切らないところです。たとえば、自動的に浮かぶ思考を自分の意思と混同してしまうクセについての描写は、読んでいて妙に腑に落ちました。思考そのものではなく、そこに情念が絡むことで苦しさが増幅するという指摘は、日常のモヤモヤを説明してくれる感じがあります。また、ネットのリズムに思考を乗っ取られる話もリアルで、集中が続かない理由が怠けではなく「空白をネットで埋めてしまう習慣」だと理解できるだけで、ちょっと肩の力が抜けました。さらに、言葉を食べものと捉える比喩も強烈で、どんな言葉を日々摂取しているのかを意識するだけで、心の整い方が変わっていく感覚があります。 深刻になりすぎず、でも自分の内側のややこしさを丁寧に見たい人に刺さる一冊です。読んでいて「自分だけじゃなかったんだな」と静かに思える本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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