
日本株を動かす 外国人投資家の思考法と投資戦略
菊地正俊
日本実業出版社 / 2022-09-01
この本について
日本株を触っていると、「なんでこの銘柄は評価されないんだろう」とか、「外国人が売ったら一気に落ちるのは結局どういう仕組みなんだろう」といった、小さな引っかかりが積み重なることがあります。僕もずっと同じモヤモヤを抱えたまま相場を見てきました。 この本が面白いのは、そうした“なんとなく感じていた違和感”を、外国人投資家の視点で具体的に言語化してくれるところです。例えば、HOYAやソニーのように国際競争力やガバナンスが評価されて保有比率が高くなる構造、MSCIの採用・除外が実際に需給をどう動かすのか、資本コストとROEへの認識ギャップが企業価値にどう影響しているのか。普段ニュースだけ追っていても見えづらい背景が、細かい事例と一緒に腑に落ちていきます。 読みながら、自分の銘柄選択の基準が少し変わりました。業績やテーマだけでなく、「国際的にどう評価されている業種か」「どんな投資家が支えているのか」をセットで見るようになったのは、この本を読んでからです。数字の裏で起きている力学が理解できると、決算や株価の動きの見え方が変わります。 日本株を“国内の常識”だけで判断するのに限界を感じている人に刺さる一冊だと思います。
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