
女性活躍から始める人的資本経営 多様性を活かす組織マネジメント
堀江敦子
日本能率協会マネジメントセンター / 2024-04-28
この本について
仕事の場で、「自分は無自覚に多数派の前提で話してしまっていないか」とモヤモヤすることが増えました。制度づくりの場にいても、どうしても“声の大きい人に都合がいい仕組み”になってしまう瞬間があるんですよね。周りを見渡すと、昇進のタイミングとライフイベントが重なることでチャンスを逃す人もいて、何が公平なのか分からなくなることもあります。 この本は、そうした曖昧な違和感に具体的な言葉を与えてくれました。たとえば、女性管理職パイプラインのように「どこの段階で道が細くなっているのか」を可視化する視点は、制度の“形”ではなく“構造”を見る大事さを教えてくれます。また、ポジティブ・アクションが女性だけでなく男性の昇進意欲も上げる、というデータは、ダイバーシティが特定の層のためだけの取組みではないことを腹落ちさせてくれました。さらに、10年後の社員構成比から逆算して戦略を練る考え方は、場当たり的な施策から抜け出すきっかけになります。 個人的には、「属性でキャリアが止まらない環境とは何か」を冷静に見直したい人に刺さる一冊だと思っています。制度を派手に変えるより前に、どこに構造的な偏りが潜んでいるのか。悩みながら進めている人ほど、現実的なヒントに出会えるはずです。
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