
竜馬がゆく(六) (文春文庫)
司馬 遼太郎
文藝春秋 / 2023-08-24
この本について
仕事でも人間関係でも、「自分はどう動けばいいのか」「この場で何をすべきなのか」が読めずに立ち止まることってありますよね。相手の懐に入るのがうまい人を見ると羨ましいし、逆に自分が空回りしていると、何がいけなかったのかさえわからなくなる。僕もよくそういう状態になります。 『竜馬がゆく(六)』を読んでいて強く感じたのは、竜馬たちがやっていることは結局「場を読む」「人を見る」「時機をつかむ」という、今の仕事にもそのまま通じる営みだということです。たとえば、竜馬が年配者との距離を測りながら話題の節度を調整していたり、下関の物価差を調べ尽くして商機をつかんだり、あるいは“人に賭ける”側の気持ちを具体的に描いていたりする場面は、読みながら自分の働き方を自然と振り返らされます。大きな志を語りながらも、実際にやっていることは地味な観察と試行錯誤の積み重ねで、その姿勢が妙に現実的なんですよね。 特に刺さるのは、「時運を読む」という発想が、勢いではなく状況理解から生まれているところです。いまできることと、まだ手を出すべきでないこと。その線引きをどう考えるかは、現代の僕らにもずっとつきまとうテーマだと思います。 歴史や維新が好きな人だけじゃなく、「仕事の判断基準を自分の中に作りたい人」にしっくりくる巻です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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