
希望のトレーニング 彼らは初動負荷トレーニングで何を見つけたのか
講談社 and 小山裕史
講談社 / 2014-07-30
この本について
最近、頭では分かっているのに体がついてこないとか、考えすぎて余計にパフォーマンスが落ちている気がする、といったモヤモヤを抱えている人は多いと思います。頑張るほど力が入って、むしろ自分の動きがぎこちなくなるあの感覚です。自分のクセが積み重なって、どこから整えればいいのか分からなくなる瞬間もありますよね。 この本は、そんな「考えすぎて動けなくなる」状態を、頭からではなく“動作そのもの”からほぐしていく視点をくれます。中枢の働きは末梢からの入力で変わる、という実験的な話が多く出てきて、思考の問題だと思っていたことが、意外と体の扱い方で変わるのかもしれない…と腑に落ちる場面が多いです。また、著者の楽天的とも言える粘り強さが紹介されていて、努力というより「続けられる環境をどう作るか」に視点がずらされる感じがします。人間は知恵があるぶん、自分の本来の能力をかえって使いづらくしてしまう、という指摘も胸に残りました。 自分のパフォーマンスを無理なく底上げしたい人や、「もっと自然に動けたら違うはずなのに」と感じている人には特に刺さるはずです。頭で改善しようとして行き詰まったとき、動作という入口から世界を見直すきっかけになる一冊でした。
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