
ぼくは「技術」で人を動かす
高島 宏平
この本について
リーダーをやっていると、メンバーの表情が読めなかったり、叱ったあとに「これ、ほんとうに伝わったのかな」と不安になったりしますよね。自分なりに頑張っているつもりでも、相手は「わかってほしい」、自分も「わかってほしい」で噛み合わないまま時間だけが過ぎる。僕自身もずっとその堂々巡りでした。 この本が面白いのは、「リーダーとしてどう振る舞うか」よりも先に、「相手をどう観察するか」「どう客観視するか」というごく地味なところから話が始まるところです。叱るときは明確な理由と目的を持つこととか、向き不向きで配置することとか、聞けば当たり前なんですが、実際の現場ではつい忘れがちな視点ばかりなんですよね。メンバーの自己肯定感が低いときの声かけ方まで触れていて、読んでいると「ああ、あの場面の自分はうまくやれてなかったな」と自然に振り返らされます。 もうひとつ印象に残ったのは、リーダー自身が自分を客観視するための工夫が具体的に書かれているところです。「自分が雇われ社長だったらどうするか」という思考実験は、今の自分のやり方に固執していた部分をほぐしてくれる感じがありました。チームを勝てる形に変える方法を、仕組みとして捉え直す視点も実務寄りでありがたいです。 感覚ではなく、チームと向き合うための“観察の仕方”から整えたい人に刺さる一冊だと思います。リーダーとして迷っているときほど、こういう地に足のついた本が効きます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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