
「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?
上村紀夫
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2020-03-13
この本について
最近、「誰かの感情に振り回されて疲れる」「離職者が出るたびに職場の空気が重くなる」みたいな相談をよく聞きます。自分も、人のマイナス感情ってこんなに連鎖するんだ…と身に覚えがあって、どう扱えばいいのかずっと迷っていました。 この本は、いきなり理想の組織を語るんじゃなくて、「今の職場で何が起きているのか」を冷静に見える化してくれます。例えば、心身の不調から離脱する人が増える背景や、復職プロセスで周囲のサポートが逆に不満や疲れを生む流れなど、現場で起きがちな場面がかなり具体的に描かれています。読んでいて、自分の職場のあの空気の重さは“誰かの問題”ではなく“仕組みの問題”だったのかもしれない、と少し視点が変わりました。 もう一つ大きかったのは、「マイナス感情をどう最小化するか」という考え方です。よくある“ポジティブを増やす”ではなく、まず荒れた地面を整えるところから始める発想で、これは仕事でもチームでもすぐ使える実感がありました。働きやすさ・働きがい・心身のコンディションという三つのバランスで捉えると、これまでバラバラに見えていた問題が一本の線につながっていきます。 職場の空気に敏感で、誰のせいとも言い切れないモヤモヤを抱えている人ほど、静かに効いてくる本だと思います。
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