
藤子・F・不二雄の発想術 (ドラえもん)
藤子・F・不二雄、小学館ドラえもんルーム、藤子プロ
小学館 / 2014-02-08
この本について
「作りたい気持ちはあるのに、頭で考えすぎて手が止まる」「自分のアイデアが薄っぺらく感じて、結局ボツにしてしまう」。創作系の仕事をしていると、こういう循環にはまることが多いですよね。僕もよくそこで立ち往生します。 『藤子・F・不二雄の発想術』を読んで刺さったのは、Fさんが意外なくらい“普通の揺れ”を抱えながら描いていたことでした。自信と疑いの間で揺れ続けるのはむしろ自然だと言い切ってくれるし、「理屈は置いといて描き続けることでしか個性は目覚めない」という姿勢が、とても現実的なんです。うまくやろうとしすぎて頭が固まっているとき、その力みをふっと抜いてくれる感覚があります。 もう一つ大きかったのは、「人に届く表現って、特別な才能じゃなくて、日常の断片を集めて組み合わせる地道さから生まれる」という視点でした。Fさんの言う“断片”の蓄え方や、子どもの感覚を取り戻すための姿勢が、創作に限らず企画や文章にもそのまま効きます。身近な誰かを思い浮かべられる人物像の作り方も、仕事で企画を詰めるときにかなり応用が利きました。 派手なことは言わない本ですが、迷ったまま前に進もうとしている人には静かに働きかけてきます。手を動かしたいけど迷いが勝ってしまう、そんな人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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