
質問する力 (文春文庫)
大前 研一
文藝春秋 / 2005-03-10
この本について
最近、会議でも日常でも「なんとなくわかった気がして進んでしまう」ことが増えている気がします。空気を読んで流れに乗ったほうが楽だけど、本当に理解できていないまま動くと、あとで軌道修正が大変だったりしますよね。 大前研一さんの『質問する力』は、そういうモヤモヤに向き合うきっかけをくれます。とくに刺さるのは、「わかったふり」がどれだけ自分の思考を止めてしまうかという指摘と、歴史や政治の事例を使いながら「質問を起点に状況がどう変わったのか」を淡々と示してくれるところです。質問って精神論ではなく、論理で世界と渡り合うための具体的な武器なんだと実感します。また、思い込みを一度固定すると変われなくなる人の話や、幕末の交渉で和算を武器にした小栗忠順のエピソードなど、「疑う・問い返す」行為がどれだけ実務的な力になるかが描かれていて、仕事でもすぐに使える感覚がつかめます。 この本は、派手な結論より「事実を新しく取りにいく」という姿勢を地に足つけて語る一冊です。何か変えたいけど、どこから手をつけていいかわからない人ほど、静かに効いてくると思います。こんな人に刺さります。曖昧な理解のまま進んでしまう自分にうすうす気づいている人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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