
脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
デイヴィッド イーグルマン and 梶山 あゆみ
早川書房 / 2022-05-24
この本について
最近、自分のやり方が固まってきてしまっていて、新しいことを覚えるにも腰が重いし、「もう変われないのかな…」とぼんやり不安になることがあります。やっていることは間違っていないはずなのに、気づけば効率ばかり優先して、柔軟さがどんどん失われていくような感覚があるんですよね。 この本は、その停滞感に対して「脳はそんなに脆くないよ」と静かに教えてくれました。たとえば、同じ入力ばかり与えていると領域が固定化していくけれど、逆に世界と関与し続けると脳はゆっくり書き換わっていくこと。あるいは、ただ作業を繰り返すのではなく、興味や好奇心が伴ったときに神経の変化が起きやすくなること。効率と適応力はトレードオフで、整いすぎた状態はむしろ弱さにもつながるという話も、なんとなく今の自分に思い当たるところがありました。 読みながら、「ああ、変わりにくさを感じていたのは自分の意志の弱さじゃなくて、入力の与え方が単調だっただけかもしれない」と少しだけ気が楽になりました。この本が教えてくれるのは、劇的な変化の方法ではなく、関与し続けることで脳が静かに自分を作り替えていくという視点です。行き詰まりの正体を知りたい人に刺さると思います。
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