
イェール大学集中講義 思考の穴――わかっていても間違える全人類のための思考法
アン・ウーキョン and 花塚 恵
ダイヤモンド社 / 2023-09-12
この本について
「ちゃんと考えたつもりなのに、いざ動いてみると全然違った」「自分では説明できると思っていたのに、人に話すと途端に穴が見える」──日常でよくあるこの感覚、けっこうしんどいですよね。僕も仕事の計画が毎回ずれるたびに、自分の見積もり能力を疑いたくなります。 この本が面白いのは、そうした“ズレ”を性格の問題として扱わず、脳の仕組みとして淡々と説明してくれるところです。計画が甘くなるのは意思が弱いからではなく、流暢さに引っ張られて「できそう」に感じてしまうからだとか。反対意見の人に説明しようとすると、自分の知識の穴が自然と見えてくるとか。抽象論ではなく、日常で「あ、これ自分やってる」と思う場面がそのまま載っている感覚に近いです。 特に効いたのは、実際に行動しない限り“できる気がする”錯覚は消えないという指摘と、シミュレーションするときにあえて障害を思い浮かべて流れを鈍らせるという方法。どちらも極端じゃないし、明日からそのまま試せるくらい現実的です。 自分の思考のクセを責めるより、まず構造を知りたいタイプの人にはしっくりくると思います。
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