
QUEST「質問」の哲学――「究極の知性」と「勇敢な思考」をもたらす
エルケ・ヴィス and 児島 修
ダイヤモンド社 / 2025-03-26
この本について
会話していて、相手の話を聞きながらも頭の中では「次に何を言うべきか」をぐるぐる考えてしまうこと、ありませんか。助けたいだけなのに、気づけばアドバイスを押しつけてしまったり、相手の話を奪ってしまったり。僕もよくやってしまい、あとで自己嫌悪になります。 この本が面白いのは、「質問が苦手なのは技術の問題ではなく、恐れや焦りが邪魔しているから」という前提に立っているところです。相手を不快にさせるかもしれない、自分が不安になるかもしれない、会話が気まずくなるかもしれない。そうした“避けたくなる感情”を一度ちゃんと扱う。そのうえで、相手を誘導しない純粋な質問や、意見を急がずに「無知の態度」で向き合う感覚が少しずつ身につくように書かれています。 読んでいて印象的だったのは、反射的にアドバイスしたくなる衝動をいかに扱うか、という部分です。助けたいという善意が、実は相手との距離を遠ざけてしまう。これを自覚してから、僕は会話の最初の数秒だけ「何もしない」を意識するようになりました。たったそれだけで、相手がもう一歩深いところまで話してくれることが増えました。 人と話すときに「ちゃんと聴けてない気がする」と悩む人には特に刺さる本だと思います。自分の態度を静かに整えていくことで、会話そのものが変わっていく感覚がありました。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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