![「明治」という国家[新装版] NHKブックス](https://m.media-amazon.com/images/I/A1Dx8+X3xqL._SY500.jpg)
「明治」という国家[新装版] NHKブックス
司馬 遼太郎
累計読者数5
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star総合評価 46/100
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この本について
仕事でも日常でも、「歴史って遠い世界の話で、自分の判断には関係なさそう」と思いながらも、今の制度や価値観の根っこがどこから来ているのか気になってしまうことがあります。自分でも説明できないモヤモヤを抱えたまま動いていると、判断の軸が揺れるんですよね。 この本は、その揺れをいきなり解消してくれるわけではありません。ただ、明治という時代を司馬遼太郎が描くと、制度や人の行動には必ず「そうならざるを得なかった理由」があることが、具体的な人物の決断や矛盾を通して見えてきます。たとえば小栗忠順が、武士制度を残しつつ洋式軍制を入れるという二重構造を作るしかなかった事情や、イデオロギーが“正義の体系”として人を縛っていく様子は、いまの組織で起きていることに妙に重なります。また、文明批評としての「どろどろした感情を蒸留した結晶」を静かに置いていく人物像など、声の大きさではなく沈黙に宿る誠実さが描かれているのも印象的でした。 歴史を知るというより、「人がなぜそう振る舞うのか」を別角度から観察したい人に刺さると思います。迷いながら働いていると、過去の人たちの矛盾や葛藤が、自分のそれと地続きなんだと気づける一冊でした。
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