
本物の交渉術 あなたのビジネスを動かす「パワー・ネゴシエーション」
ロジャー・ドーソン, 島藤 真澄, and 小山 竜央
KADOKAWA / 2021-12-16
この本について
仕事でもプライベートでも、値段や条件を提示されると「こんなもんだよね」とそのまま飲んでしまうこと、けっこうあります。自分の要求を伝えるのは図々しい気がするし、相手の厚意を疑うのも気が引ける。僕自身、その迷いで何度も後から後悔してきました。 この本を読んで腑に落ちたのは、交渉は勝ち負けではなく「相手が気持ちよく席を立てるかどうか」なんだという視点です。たとえば、最初に少し高い要求を置くことで、相手が譲歩して“勝った感覚”を持てる。逆にこちらが譲歩したらすぐに相手にも一歩動いてもらう。時間が経つほどこちらの譲歩の価値が薄れるという指摘は、現場での感覚とぴったり重なりました。ひるんでみせるだけで相手の反応が変わる…という話も、実際の場面を思い浮かべると妙にリアルです。 交渉と聞くと心理戦のように感じますが、この本が扱っているのはもう少し生活に近い“動かし方のコツ”に近いものです。相手に騙されないための距離感の置き方や、スタートの位置をどう決めるかなど、知っているだけで態度が変わる場面が多いと思います。 「自分の価値を適切に扱いたいけど、強気にもなれない」そんな人には特に刺さる一冊でした。
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