
元FBI捜査官が教える「情報を引き出す」方法
ジャック・シェーファー, マーヴィン・カーリンズ, and 栗木 さつき
東洋経済新報社 / 2022-02-18
この本について
人と話していて、「核心にたどり着けないまま終わったな……」と感じることがけっこうあります。仕事でも生活でも、相手の本音が読めずに判断を誤ったり、逆にこちらの意図を悟られて話がこじれたり。自分もそこがずっと課題でした。 この本を読んで少し視点が変わったのは、情報を引き出すうえで大事なのは“テクニックより先に、相手の心がどう動くか”を理解することなんだとわかった点です。例えば、ただ質問するのではなく、相手が自然に訂正したくなるような「推測をまじえた質問」を使うと、余計な圧をかけずに真実に近づける。あるいは、あえて無知なところを見せることで、相手が思わずしゃべりすぎてしまう状況をつくれる。こういう「相手の心理が先に動く仕組み」が丁寧に説明されていて、日常会話にもそのまま落とし込めました。 また、どんな技術も信頼関係なしには成り立たない、という現実的な線引きがあるのもありがたかったです。相手を持ち上げすぎれば逆効果になるし、話すタイミングひとつで覚えている内容も変わってしまう。そういう“人間らしいブレ”を前提にした方法だからこそ、職場の調整でも家族との会話でも無理なく使えました。 「相手の本音を知りたいのに、正面から聞くとたいてい失敗する」というタイプの人には、とくに刺さると思います。
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