
ひとりあそびの教科書 (14歳の世渡り術)
宇野常寛
河出書房新社 / 2023-04-27
この本について
人と関わるのは嫌いじゃないのに、気づけば「みんな」に合わせてばかりで、自分が何を面白がっていたのか見失うことがあります。誰かの反応を気にして趣味も仕事も薄味になっていくあの感覚、けっこうしんどいですよね。僕もそういう時期が長くて、何かに夢中になりたいのに、どうしても周りの視線がちらついてしまう。 この本が面白いのは、そういう迷いに「ひとりで遊ぶ」という極めてシンプルな方法で切り込んでくるところです。発信に依存するほどつまらなくなる、とか、「世間」という言葉は自分の見ている狭い範囲にすぎない、とか、ちょっと冷静になると刺さる視点が多いんですよね。ひとりで旅に出て環境を変えるだけで思考が変わるとか、同じ遊びを何度もやることで“違い”が見えてくるとか、日常のなかで実際に試せるヒントがそのまま転がっています。 特に、「誰かに向けない発信のほうが世界を豊かにする」という話は、何かをつくる仕事をしている人にはそのまま効くと思います。誰の役に立つかより、まず自分が世界とどう向き合ったかを残す。その姿勢が、結果的に誰かの救いになるかもしれない。 ひとりの時間を持て余している人よりも、「ひとりになりたいのに、上手くひとりになれない人」にこそ刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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