ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)

ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)

東浩紀

講談社 / 2007-03-20

累計読者数10
平均ハイライト数 16件/人
推定読了時間 約3時間48分
star総合評価 56/100
start序盤集中型

この本について

物語に触れていて、「なんでこんなに選択肢が多いんだろう」「どこまでが現実でどこからが虚構なのか、うまく掴めない」と感じる瞬間がありませんか。物語そのものより、”物語が置かれている環境”のほうが気になってしまう、あの落ち着かない感じです。自分だけがそう思っているのかと不安になるけれど、どうやら時代そのものがそういう構造を抱えているようです。 東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』が面白いのは、作品の内容を直接読もうとするのではなく、物語と現実のあいだにある「環境」を挟んで読み解くという視点をくれるところです。キャラクターが現実から半分だけ浮いたように見えるのはなぜか。インターネットやゲームという双方向的なメディアのなかで、物語が簡単に成立したり崩れたりするのはどういう仕組みなのか。そういう疑問が、作者の意図とは別のところで自然に整理されていきます。 読んでみると、自分たちが感じていた「選べなさ」や「物語の多すぎる世界での迷子感」は、個人の弱さではなく、ポストモダンという時代の条件そのものだとわかります。そのうえで、この本は「それでも物語を語るならどうなる?」という問いに地道に付き合ってくれる。現実と虚構をどちらかに決めきれない人にとっては、妙に安心する一冊です。 物語と現実の距離感にずっとモヤモヤしてきた人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

話題を呼んだ前作『動物化するポストモダン』より5年半の待望の続編。明治以降の「自然主義的リアリズム」、大塚英志の「まんが・アニメ的リアリズム」に対して「ゲーム的リアリズム」とは何か? まさに文芸批評の枠を超えた快著。
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