
ヘヴン (講談社文庫)
川上未映子
講談社 / 2012-05-15
この本について
日常でふと「なんでこんなことが起きるんだろう」とか、「自分が感じている意味ってどこまで本物なんだろう」と立ち止まることがありませんか。理由づけしようとするたびに空回りして、でも放っておくこともできない。僕も同じで、その曖昧さの中にいるときに『ヘヴン』を読むと、世界の見え方が少しだけ変わります。 この物語が効いてくるのは、まず“たまたま”で成り立っているはずの世界に、どうやって意味を与えてしまうのかを丁寧に描いているところです。加害も被害も、信じることも拒むことも、結局は自分の解釈の組み合わせにすぎない。そう言われると冷たく聞こえるけれど、読んでいると自分の中の「そうかもしれない」という微妙な感覚が静かに動き始めます。そしてもうひとつ、痛みや弱さに“意味を見ようとする側”と、“意味なんてないと言い切る側”のあいだで揺れる感情が、そのまま自分の揺れ方と重なる瞬間があるんです。誰かが弱いから、強いからじゃなくて、ただそう感じてしまう自分の在り方を見つめ直すことになる。 残酷な場面も多いけれど、その奥にある「人が世界をどう受け取るか」というテーマはとても静かで、読後に変な力の入り方が抜けていきます。自分の感じ方に少しでも違和感を抱えている人は、この本に救われるというより、そっと現実を見返すための角度をもらえると思います。 こんな人に刺さる一冊です。意味を探してしまう癖がある人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









